土地売却にかかる解体費用は?
2023/10/31
土地を更地にして売却する場合、気になるのが「解体費用」かと思います。解体費用は、現場の施工条件によってかなり異なってくるため、最終的には見積もりをしっかり取ることが必要です。
今回は、土地を売却するにあたっての解体費用の相場についてお話いたします。
解体費用をかけて土地売却をするメリット
◆買い手が見つかりやすい
買い手からすると、建物が建っている状態の物件をそのまま購入すると、新築の家を建てるためには、すでに建っている建築物の解体から始める必要があります。更地になっていれば、建物を建てる際にも土地に合わせて自由に利用できるため、購入する側も魅力を感じることが出来ます。
◆買い手とのトラブル防止になる
埋蔵物があったり地盤が弱かったりして、売却した土地に問題があった場合には、買い手に契約不適合責任に問われる可能性があります。その際には埋蔵物の撤去や土地の改良に伴う費用を請求される可能性もあります。
また、購入金の減額や損害賠償、契約解除を請求された場合にも対応しなければなりません。
売却の前に更地にしておけば、解体の際に地盤の調査を行い、埋蔵物も発見して対処しておくことができます。
解体費用の相場
建物解体にかかる費用は①解体工事費用と②付帯工事費用にわけられます。建物の解体工事費用は、構造によって決まります。
①解体工事費用
建物自体を取り壊すための費用です。解体する建物の坪単価に建物全体の面積をかけ合わせて計算します。
解体工事費用の相場
一般的な木造の戸建て住宅の延床面積30坪~35坪程度の場合は、下記のような費用となります。
●30坪~35坪の場合の解体費用の相場
【木造】100万円~175万円程度(坪単価:4~5万円程度)
【鉄骨造】180万円~245万円程度(坪単価:6~7万円程度)
【鉄筋コンクリート造】210万円~280万円程度(坪単価:7~8万円程度)
解体費用は、周囲に何もなく前面道路にもある程度の幅があるケースが安くなる傾向にあります。
一方で、敷地や前面道路が狭く、隣接住戸とも近接しているような施工条件が悪い物件を壊すケースでは、解体費用は高くなります。
最終的には現地を見ないと分からないため、必ず解体工事会社に現地を見てもらい、見積もりを取りましょう。
②付帯工事費用
残置物を処分・撤去する費用になります。残置物とは、建物敷地内のブロック塀や樹木、室内における家電などを指します。
付帯工事費用の相場
付帯工事費用は敷地内における付帯物の量によって変わります。
【残置物の処分】15万円~25万円程度(平均単価:8,000円~1万円/㎥)
【樹木撤去】平均相場:1万円~5万円/樹木1本(平均単価:15万~20万程度)
【ブロック撤去】平均相場:40万円~90万円程度(平均単価:2,000円~3,000円/㎡)
【門扉・フェンスの撤去】1件につき2万円前後
【倉庫・物置の撤去】1個あたり2万円~3万円
※費用相場は、建物の「構造」「坪数」「老朽化の度合い」「立地」によって異なります。
まとめ
今回は古い家を解体する費用やそのメリットやデメリットなどについてお話させていただきました。家を壊すということはとても大きな勇気と決断がいることです。
また、自分一人で考えているとなかなか決めることが難しく、資金調達や補助金などの有益な情報も得ることが困難かと思います。
そんな場合こそ、専門家である不動産仲介会社に相談して適切な判断をしてもらいましょう。
建物の状態によっては、解体せずに売却した方が良いケースもあります。ぜひ、信頼できる不動産会社に相談してみましょう。
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