家を売るタイミングについて「年末」と「年明け」、どちらが良いのかは、多くの売り主にとって重要な判断ポイントです。
売却のタイミングによって買い手の数や売却のしやすさ、価格に影響が出るか、どちらかのタイミングがベストなのか慎重に検討する必要があります。
今日は、年末と年明けのそれぞれのメリット・デメリットを比較しながら解説していきます。
■年末に家を売るメリットとデメリット
メリット
1.競争が少ないため買い手に注意を引きやすい
年末は物件を探している購入希望者が少ない傾向にありますが、その分「今すぐ購入したい」と考える切迫感のある買い手が集まりやすいです。
物件数も少ない分、売却価格を高く設定しても興味を持ってもらえる可能性があります。
2.年末に購入したい堅実な層にアピール
新年度からの新しい生活や、転勤、進学などを控えた人々が家を探し始める時期です。
年末に売り出すことで、年明けからの移行を希望する家族層やビジネス層に、アプローチできます。
年末シーズンに向けたタイミングでの売却は、スムーズな成約を期待できます。
デメリット
1.買い手数が制限される
年末は何かと忙しい時期で、物件探しに時間を割く人が減少するため、全体的な買い手数が減少する可能性があります。
このため、売却が思うように進まない場合も考えられます。
2.内覧が天候やスケジュールの影響を受けやすい
冬の寒い時期は、天候も薄暗い日が多いため、内覧にアクセスする人が少なくなる傾向があります。
■年明けに家を売るメリットとデメリット
メリット
1.新しい生活やこれからのシーズンを見越した需要の増加
年明けは、「新しい年に新しい生活をスタートさせたい」という意識が強くなり、家を購入したいと考える人が増えます。
新生活や転勤・進学を控えた人々が多く市場に出てくるため、買い手の数が増加し、成約のチャンスが広がります。
2.住宅ローン減税などの暫定政策が動機になる
年明けから住宅ローン減税の適用を受けるために、早めに物件を購入しようとする層も増えてきます。
3.買い手の数が増えることで価格交渉が有利になる
年明けから春にかけての引っ越しシーズンは需要があり、複数の買い手が同時に興味を示すこともあります。
このため競争が生まれ、高価格帯での成約を実現しやすくなります。
デメリット
1.同じエリアや価格帯で多くの物件
複数物件が出てくると、購入希望者が他の物件にも興味を持つ可能性があり、自分の物が埋もれてしまうリスクもあります。
2.成約までのタイムラグが発生する場合がある
年明けに売り出す場合、実際の成約までに1〜2ヶ月かかることが多いです。
これにより、予想していた売却スケジュールに遅れが生じる可能性もあるため、スケジュールには余裕を持つ必要があります。
結論:年末と年明け、どちらが良いか?
家を売るタイミングは、売主の状況計画によって異なるため一概には決められません。
・すぐにでも売却を完了したい場合・・・競争が少ない年末に売り出すことで、早めの成約を目指すことが可能です。
・より多くの手に取りアプローチしたい場合や売却価格を高く設定したい場合・・・年明けの売却を検討するのがおすすめです。
また、売却のスケジュールや市場のタイミングに悩む場合は、不動産会社に相談する事も一つの手です。
ユニコーンハウジングでは地域に精通したスタッフが売主の要求に合わせた最適な売却時期をアドバイスし、スムーズな売却活動をサポートしています。
年末・年明けのどちらで売却するかお悩みの方は、ぜひご相談ください。