住まなくなった空き家の運営方法は?
2023/11/02
親が住まなくなった実家など、空き家でお悩みの方は少なくありません。お持ちの空き家をどうするか。それには大きく3つの方法があります。
1.現状を維持する
2.売却する
3.資産として積極的に運用する
どの方法が最適であるかは、物件の状態や持ち主様の事情によって異なります。そこで、それぞれの方法のメリット・デメリット解説していきます。
方法1:空き家をそのままの状態で維持する
メリット
無計画に運用するより、そのままの状態で維持するという選択もあります。現状の維持や小規模修繕ならコストは少額で済み、所有権を失う心配のないのがメリット。「後々利用する可能性があるかもしれない」「将来に需要が増える可能性がある」などの場合、安易に運用しない方がよいでしょう。
デメリット
しかし、空き家は放置すると多くのデメリットが生じてきます。固定資産税の課税とともに、資産価値がどんどん減少していきます。更に、2015年に施行された「空き家等対策特別措置法」による規制がネックになってきます。
老朽化が進んだ空き家は、倒壊のおそれがあるだけでなく、不審者の出入りや虫害獣害の発生、悪臭や景観の悪化による近隣トラブルを招くリスクがあります。国はこうした被害が発生する空き家の放置を認めていないので、罰金の対象になったり、固定資産税の特例が解除されたり、最終的には強制撤去の可能性も出てきます。
資産価値が損なわれた結果、売りたくても買い手がつかないことも珍しくないので、注意が必要です。空き家の維持にはそれ相当のコストがかかるので注意が必要です。
方法2:売却する
メリット
空き家対策としては、最も現実的な方法と言えるでしょう。売却後は固定資産税や維持管理に要するコストがかからなくなり、売却益だけを手にすることが可能になります。つまり、売却は現況維持のデメリットをすべて手放せることがメリットと言えるでしょう。
デメリット
売却のデメリットは、手放した後、必要になった場合でも利用できなくなってしまう点です。空き家の立地条件が良く需要が見込まれる不動産だった場合、「売らずに自己で活用した方が良かった」という後悔は残ります。この判断は難しいため、空き家の運用方法の相談ができる経験豊富な不動産会社を選ぶ事をお勧めします。
方法3:資産として積極的に運用する
メリット
不動産は見る人によって価値が異なります。持ち主様自身は必要のない空き家でも、別の人から見れば魅力的な物件に映る可能性もあります。リフォームして賃貸として貸し出すほかに、立地によってはシェアハウスとしての活用方法もあるでしょう。また、建物を解体し土地を駐車場として貸し出すなど、さまざまな活用方法があります。継続的な収益に繋げられるのが積極的な運用のメリットになります。
デメリット
どのような運用を図るとしても、管理人や大家として様々なことに対応する必要が生じます。そうした時間や手間、労力にどこまで対応できるか。ご自身やご家族の将来の姿を考えながらよく検討する必要があります。
まとめ
思い入れのある実家の売却など、なかなか踏み出しづらいところがあるかと思います。しかし、将来的に必ず住む、あるいは、有効活用も視野に入れたいといった予定や計画がなければ、早めに売却を検討した方が賢明だと思われます。
また、現状維持や運用を考えている場合、実績のある信頼できる不動産会社や専門家との連携が欠かせません。特に不動産の活用方法は前述のように様々。現在の空き家の状況を把握するとともに、立地条件や需要まで考慮した、最適なアプローチを模索することが欠かせません。
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