家を売る時にもお金がかかるの？仲介手数料はいつ、いくら支払う？

「自分の不動産を売る時にもお金がかかる」と聞いて驚く人も少なくないかもしれません。不動産を売却するときには、売主様が不動産会社へ払わなければならない「仲介手数料」というものがあります。しかもこの仲介手数料、意外と高額になるので、きちんと理解をしておく必要があるのです。

 

 

■仲介手数料を支払うタイミングは？

 

・そもそも仲介手数料とは

自分の不動産を自分で売ることは可能ですが、不動産の売却手続きは非常に複雑です。ですので、プロの不動産会社に依頼する方が賢明でしょう。

売主が不動産会社に仲介を依頼すると、その会社は物件を売るためにさまざまな営業活動を行います。例えば、物件情報をレインズ、自社サイト、不動産ポータルサイトなどに登録し、見込みのあるお客様にアピールします。こうした活動の結果、物件が売れれば、売主は不動産会社に対して報酬、つまり仲介手数料を支払います。

 

・不動産を売るときにお金が動くタイミングは２つ

仲介手数料は成功報酬ですので、不動産が売れた後に支払います。ただし、具体的な支払いの流れを理解しておくことが大切です。

不動産を売る際には、大きく分けて二つのステップがあります。

 

まずは「売買契約」です。購入希望者が物件を気に入り、交渉の結果、売主と合意に至ると売買契約を結びます。この時点で購入希望者は「買主」となります。売買契約時に買主から手付金を受け取ります。手付金の額は売却価格によりますが、一般的には約100万円です。

 

次のステップは「物件の引き渡し」です。もし物件が空室なら、引き渡し日は売買契約の翌月末に設定されることが多いです。引き渡し日までに、売却価格から手付金を引いた残金を売主に支払います。例えば、6月15日に2,000万円で売買契約を結んだ場合、通常は7月31日までに引き渡し日が設定され、残りの1,900万円を支払います。

 

・仲介手数料を支払うタイミング

仲介手数料もこの引き渡し日に支払うのが一般的です。ただし、大手の不動産会社では、仲介手数料の支払い方法が異なることがあります。契約時に半額を支払い、引き渡し日に残りを支払う「契約時半金、決済時残金」という方法です。仲介手数料の支払い時期や方法については媒介契約書に記載されているので、必ず確認しましょう。

 

 

■売主様が支払う仲介手数料はどれくらい？

 

不動産を売却する際に発生する費用の中で、大きな割合を占めるのが仲介手数料です。では、この仲介手数料は実際にどのくらいの金額になるのでしょうか。仲介手数料は、宅地建物取引業法により上限が定められています。具体的には以下の通りです。

 

　　・売却価格が200万円以下の場合、売却価格の5％に消費税を加えた額。

　　・売却価格が200万円～400万円の場合、売却価格の4％に2万円と消費税を加えた額。

　　・売却価格が400万円以上の場合、売却価格の3％に6万円と消費税を加えた額。

 

仲介手数料は、実際に売れた価格を基に計算されます。たとえば、媒介契約時に設定された売却金額が3,900万円だったとしても、実際に売れた金額が3,800万円だった場合、仲介手数料は3,800万円から計算されることになります。

 

・不動産業者が直接買い取ってくれる場合もある

また、物件を不動産会社が直接買い取るケースもあります。

この場合、不動産業者が買主になるため、仲介していないので、「仲介手数料」という名目の費用は発生しません。

しかし、実際には仲介手数料分の金額を差し引いた買取価格になることが多いです。

 

 

■まとめ

売却価格の数％程度の仲介手数料は、一見するとわずかな割合に感じられるかもしれませんが、実際には高額になります。

したがって、トラブルを避けるためにも、仲介手数料についてしっかり理解し、把握しておくことが重要です。

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