「子どもに家を残すべき?売って現金化するべき?」
2026/06/11
~“家族のため”と思っていた選択が、負担になることも!?~
「この家は子どもに残してあげたい。」
親世代の方から、よく耳にする言葉です。長年住み続けた家にはたくさんの思い出があり、「自分がいなくなった後も家族に引き継いでほしい」と考えるのは自然なことかもしれません。
しかし最近では、「本当に家を残すことが子どものためになるのか?」という視点で考える方も増えています。
今回は、相続対策として『家を残すべきか』『売って現金化するべきか』について考えてみましょう。
子どもは本当にその家に住みたいのでしょうか?
一昔前は、「実家を継ぐ」という考え方が一般的でした。
しかし現在は、進学や就職、結婚などをきっかけに、子どもが別の地域で生活を築いているケースも少なくありません。
神戸市東灘区で暮らしていたご夫婦のお子さまが、東京や大阪でマイホームを購入していることも珍しくありません。
その場合、相続した実家に住む予定がなく、「どうしたらいいのか分からない」という悩みにつながることがあります。
家を残すことで起こる問題
家は現金とは違い、簡単に分けることができません。
例えば、相続人が兄弟2人いた場合、「兄が家を相続し、弟には何もない」という状況になると、不公平感が生まれることがあります。
また、空き家になった場合でも固定資産税や維持管理費はかかり続けます。
庭木の手入れや建物の管理、近隣への配慮など、子ども世代にとっては大きな負担になるケースも少なくありません。
さらに、誰も住まないまま放置すると、建物の老朽化が進み、結果として売却しづらくなってしまうこともあります。
売却して現金化するメリット
一方で、元気なうちに売却して現金化しておくという選択肢もあります。
現金であれば、相続人同士で分けやすく、トラブルを防ぎやすいというメリットがあります。
また、売却資金を老後の生活費や介護費用として活用することもできます。
「子どもに迷惑をかけたくない」「施設への入居資金として備えておきたい」という理由で売却を選ばれる方も増えています。
近年では、相続した実家の処分に困るケースも多く、「もっと早く相談しておけば良かった」という声を耳にすることも少なくありません。
だからといって、売却が正解とは限らない
もちろん、すべてのケースで売却が良いわけではありません。
お子さまが将来的に住む予定がある場合や、代々受け継いできた土地を守りたいというご家庭もあります。
また、収益物件として活用できる可能性があるケースもあるでしょう。
大切なのは、「親がこうしたい」だけで決めるのではなく、実際に相続するお子さまの考えを確認しておくことです。
「この家、将来どうしたい?」
そんな何気ない会話が、将来の大きなトラブルを防ぐことにつながります。
まとめ
家は大切な資産であり、たくさんの思い出が詰まった特別な存在です。
だからこそ、「家を残すこと=愛情」とは限りません。
住む人がいない家を相続することが負担になる場合もあれば、現金化しておくことで家族全員が安心できるケースもあります。
正解はご家庭によって異なります。
大切なのは、「いつか考えよう」ではなく、元気なうちに家族で話し合い、選択肢を知っておくことです。
相続は、亡くなってから始まるものではありません。家族への思いやりとして、今できる準備を始めてみてはいかがでしょうか。
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