「家が4000万円で売れた!」…で、手元にいくら残る?売却の諸費用と税金シミュレーション
2026/06/18
マイホームの売却を考え始めたとき、誰もが最初に気になるのが「いくらで売れるか」という査定価格ですよね。
しかし、ここで多くの方が陥りがちな罠があります。それは、「4,000万円で売れたから、4,000万円がそのまま口座に入るわけではない」ということ。
不動産の売却には、さまざまな諸費用や税金がかかり、それらを差し引いた金額が最終的な「手取り額」になります。
今回は、マイホームが4,000万円で売れた場合のリアルなシミュレーションを交え、手元にいくら残るのか、その計算方法を分かりやすく解説します!
💡 結論:4,000万円で売れたら、手元に残る金額は?
結論から言うと、所有期間や物件の条件によって異なりますが、一般的な目安は以下のようになります。
・利益(譲渡所得)に対して税金がかからない場合:
手残り金額:約3,850万円〜3,870万円(諸費用で約130万〜150万円を差し引く)
・税金(譲渡所得税)が発生する場合:
手残り金額:約3,500万円〜3,700万円(さらに数百万円の税金が引かれる)
「えっ、そんなに引かれるの!?」と思った方のために、何にいくらかかるのか内訳をバラしていきましょう。
🛠️ ステップ1:必ずかかる「諸費用」の正体(約130万円〜)
まずは、物件が売れたら確実に支払わなければならない諸費用です。4,000万円の物件の場合、以下のような費用が発生します。
① 仲介手数料:約138万円
不動産会社に支払う成功報酬です。法律で上限が定めされており、「売却価格の3% + 6万円」に消費税を足して計算します。
4,000万円で売れた場合の計算は以下のようになります。
・4,000万円 × 3% = 1,200,000円
・そこに6万円を足して = 1,260,000円
・さらに消費税10%をプラスすると = 1,386,000円
諸費用の中で最大の出費となりますが、売却活動の大部分を支えてもらうための経費です。
② 印紙税(契約書の税金):1万円
売買契約書に貼り付ける収入印紙代です。不動産売買には軽減税率が適用され、記載金額が1,000万円超5,000万円以下の場合は1万円となります。
③ 抵当権抹消登記費用:約2万〜3万円
住宅ローンを完済する際、物件に設定されている「抵当権」を外す手続きです。登録免許税(不動産1個につき1,000円)と、司法書士への報酬がかかります。
④ 住宅ローン一括返済手数料:約5,000円〜3万円
ローンが残っている家を売る場合、売却代金で一括返済します。その際、金融機関に支払う事務手数料です(ネット銀行などは無料の場合もあります)。
⚠️ ステップ2:利益が出たときだけかかる「税金」の正体
諸費用(約140万円)を引いた後、さらに引かれる可能性があるのが「譲渡所得税(所得税・住民税)」です。
これは売却価格そのものにかかるのではなく、「家を売って出た利益(儲け)」に対してかかります。
利益(譲渡所得)の計算方法は以下の通りです。
・売却価格 - (その家を買った時の価格 + 購入時の諸費用) - 売却時の諸費用 = 利益(譲渡所得)
つまり、「買ったときより高く売れた場合」にのみ税金が発生します。
家を所有していた「期間」で税率がガラリと変わる
もし利益が出てしまった場合、その家を何年持っていたかで税率が約2倍も変わります。
・5年以下(短期譲渡所得)で手放した場合:税率 39.63%(約4割!)
・5年超(長期譲渡所得)で手放した場合:税率 20.315%(約2割)
例えば、利益が500万円出ていた場合、5年以下で売ると約200万円、5年超で売ると約100万円が税金として消えていくことになります。
🌟 損をしないための超重要特例:「3000万円特別控除」
「買ったときより高く売れちゃったから、大増税だ…」と絶望する必要はありません。自分が住んでいた家(マイホーム)を売る場合、強力な国の救済措置があります。それが「マイホームを売ったときの3000万円の特別控除の特例」です。
この特例を使えば、家を売って出た利益から最大3,000万円まで差し引く(なかったことにできる)ことができます。つまり、4,000万円で売れて利益が1,000万円出たとしても、控除を利用すれば利益は0円となり、譲渡所得税は1円もかかりません。
※ただし、この特例を利用するには「確定申告」が必要です。また、新居で住宅ローン控除を受けたい場合は併用できないケースもあるため、どちらがお得か事前のシミュレーションが必須です。
🏁 まとめ:売却活動は「手残り」から逆算しよう
マイホームが4,000万円で売れた場合のリアルな手残りイメージは湧きましたでしょうか?
・諸費用で約140万円は確実に引かれる
・住宅ローンの残債があるなら、手残りからさらに一括返済する
・利益が出ても、マイホームなら特例で税金をゼロにできる可能性が高い
「思ったより手元に残らなかった…」という事態を防ぐためにも、不動産会社に売却を依頼する際は、査定価格だけでなく「諸費用を引き、ローンを返したら、最終的にいくら手元に残るか」の資金計画書(手取りシミュレーション)を必ず作ってもらうようにしましょう!
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